メロン

この甘さにはわけがある! こだわりメロンのできるまで

始まりは、米作りの合間に作り、わずかなお客様だけに分けていたマスクメロンでした。ところが「お店で買うものよりおいしい」「贈り物に使いたい」という声が、生産者・八木範之の元に寄せられるようになったのです。年々増加する嬉しいリクエストがきっかけとなり、本格的にメロン作りを開始。以来約20年、試行錯誤を繰り返しながら味を追求してきました。1シーズンの生産数は300~400玉にとどめ、量より質、旬の食べ頃を重視しています。苗の発芽から収穫まで目を離さずに大切に育て上げるメロン。今でも『1年1年が勉強です。メロンは“技術”を売るようなものですから』と八木は話しています。人から人へ評判を呼んだ、こだわりのメロンの味とは?

  • 1株に1玉、心をこめて実らせます

    1株に1玉、心をこめて実らせます

    いいメロンは表面の「網目」が均一で、まん丸であること。きれいに網目を入れるのも、歪まず丸く太らせるのも至難の業です。必要以上に水をやらないことも甘さのポイント。1本の株に1玉だけを残して、約110日間じっくり大切に実らせます。

  • 新潟の気候が甘く濃い味にする

    新潟の気候が甘く濃い味にする

    寒さが続く新潟の春、苗木用ハウスでは電熱線を敷き、苗を寒さから守っています。実がずっしり大きくなるのは7月頃。他の産地に比べ、夏でも昼夜の寒暖差が激しい新潟のメロンは味が強く出るのです。糖度14度以上、抜群の甘さが自慢!

  • 受粉作業はミツバチが担当!?

    受粉作業はミツバチが担当!?

    『交配は、ハウスの中に「ミツバチ」を放して行います』。ご存じでしたか? 農家では珍しくない方法だそうで、人間が1つ1つ受粉させるよりも効率よく、1週間か10日ぐらいでハウス全体にまんべんなく行き渡るとのこと。自然の力は凄い!

  • 農業は土を育てるところから

    農業は土を育てるところから

    『まずは土地の性質や土の成分を知る。それを怠るといい作物は育ちません』。有機肥料で良質の土を作り、メロン栽培に理想的な高さの畝(うね)を作る。時間をかけて熟知した土壌でしかできないこだわりメロン。おいしく育つのも納得です。

  • 八木 範之
  • このメロンを作っている人
    八木 範之
    Noriyuki Yagi

    メロン作りのベテランですが、それでも『まだ20回しか作っていない』と笑います。1年ごとに、水の量や土の状態を工夫・改善してきたことで、今メロンが何を欲しがっているか、何をしてやればいいのかが、ようやくわかるようになってきたとか。毎年メロンを楽しみに待っている人たちに喜んでもらいたい。そんな思いが、いい意味でプレッシャーになっているとのこと。